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オレンジ宇宙制作室

2019年5月21日

 ドアを開けると案件B。「来ちゃった」 案件Bの背後から現れる案件C。「私も来ちゃった」 部屋の中から「早くー!」と案件Aが急かす。 途方に暮れる僕。

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2019年5月12日

 一昨年は家が建っていた。 去年、家は取り壊された。 今はサーモンピンクのケシが咲いている。 その全てのシーンで、私は同じ靴を履いている。

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2019年5月7日

「先生、私、もうひつじには戻れないのでしょうか」「やはり、つつじの影響が大きくてですね」 説明を聞いている間にも、私は鮮やかなピンク色に染まっていった。

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2019年5月6日

「先生、私の残高はもう助からないのでしょうか」「手を尽くしたのですが」 遠くでかすかに小銭の音が響いた気がした。

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2019年4月7日

 大きな山の上には夜空が広がっていて、夜空は限りの見えない宇宙に続いている。宇宙からはときどき隕石が落ちてくる。だから、畳には小さな焼け焦げがたくさんできてしまった。大きな山は私の部屋にある。

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2019年3月30日

 とても白くてかわいらしい女の子だった。 だから、僕らは雪子と名づけた。「かわいい」 そう言って君が抱きしめたら、雪子は溶けてしまった。 君は泣きそうになって僕を見る。「大丈夫」 僕はそう言って君を抱きしめた。「明日にな […]

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2019年2月6日

 かつんと鳴る踵から、小さな星が弾け飛ぶ。 底が剥がれたつま先は、ぺふんぺふんとため息を吐く。 この踵とつま先が、雨でも雪でも跳ね除けてくれるから。

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2019年1月19日

夜、二人、髪の結び目を切る。

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2018年10月28日

「十一月というのはあれかね、十二月の一つ前のあれかね?」「おっしゃる通りでございます」「十二月というのはあれだろう? 一月の一つ前の」「いいえ、最後のあれでごさいます」「最後? 最後なのか? 一月の前ではないのか?」「最 […]

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2018年10月23日

 今年も十月を踏んづけた。辺りに霧が立ち込める。恐る恐る一歩踏み出すと、また十月を踏んづけた。霧がさらに濃くなる。進むたびに十月を踏んでしまい、霧は一向に晴れない。私は仕方なく真っ白な中を歩いている。

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