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オレンジ宇宙制作室

2020年3月31日

顔なじみの猫とすれ違ったとき、しっぽが触れただけで温かさと重さを思い出す夢。午前六時少し前。

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2020年2月15日

 エスカレーターの手前で呼び止められた。「あの、お一人ですか? 一緒に乗ってもいいですか?」「は?」 怪訝な顔を向けると、相手は足元を指差した。床に貼られたシートには注意書きがあった。『安全のため、歩かずに2列でお乗りく […]

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2020年2月11日

切り分けた端からきらきらの粉になり、記憶はどこまでもまとわりついてくる。

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2020年2月5日

 長閑なはずの森が荒らされていた。金属がぶつかる音。人の声。魔女の眷属となった猫には、時折、木々の叫びも聞こえた。 魔女が気付いたときにはすでに家は武装した兵士に囲まれていた。扉に鍵をかけ、防御の魔法を施すだけで精一杯。 […]

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2020年1月28日

「と」を書く途中で力尽きたダイイングメッセージみたいな刺繍。

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2019年12月8日

 靴下が消えた。 二足セットの新しい靴下だ。リビングで開封して、寝室に持って行ったときにはすでに一足だけになっていた。 自分の動作を思い出しながらリビングまで戻ったけれど、廊下には何も落ちていなかった。大した距離ではない […]

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2019年12月5日

 帰り道、いつのまにか暗くなったことに気づいて見上げると、空には無数の光が瞬いていた。白、金、青や赤まで、とてもカラフルだ。「見て」 隣を歩く彼の腕を引いて、二人で足を止めた。「夜景かな」「きれい」 見ているうちに、光は […]

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2019年11月25日

 校歌の一番に必ず「富士」と入っている地域で生まれ育った私だけれど、その大きさを実感したのは、二百キロ以上離れた筑波山から富士山を見たときだった。以来、どこに行っても富士山を探すのがくせになっている。台風一過の今朝は、カ […]

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2019年10月22日

 塀の上を三毛猫が歩いていた。黒の部分が多めの三毛猫だ。 寝静まった街。人の気配はない。虫の声だけが途切れずに夜を彩っていた。 ふと甘い香りが鼻を掠め、猫は立ち止まる。そこにぱらぱらと小さな花が降ってきた。金木犀だ。辺り […]

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2019年10月12日

 今年も十月を踏んづけた。その足元からぶわりと湧き起こった雲は、ぐるぐると渦を巻いて空に上がった。見上げる間もなく、雲は私の左手の甲に吸い込まれ、目になる。ラメ入りのアイシャドー、紺色のアイライン、これでもかとマスカラを […]

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