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オレンジ宇宙制作室

2003年12月7日

 お母さんが、勉強勉強ってあんまりうるさいから、僕はお母さんのスイッチをオフにした。 それ以来、洗濯するのは僕の役目だ。

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2003年12月7日

「おい」 私はベッドの上で、妻に呼びかけた。「死神が来たんだ」 そう言うと、妻は自分のベッドの上で体を起こし、私に言った。「自分のところに来たお客には自分でお茶を出してって言ったでしょ」

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2003年12月7日

 この国の夏は厳しい。 日中、アスファルトの上で目玉焼きが作れるほどだ。 しかし、せっかく作った目玉焼きも、夏バテで食欲のないときには手をつける気にならず、国中のいたるところに、目玉焼きが放置されているのだった。

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2002年7月17日

 病院のベッドで寝ている祖母の口元で、何かがかすかに光った。 その小さな光は、そのまま、窓の外へ逃げていく。「残念ですが……」 先生が言った。 これに大幅に書き足して、豆本「超短編豆本 朝顔ノ巻」に収録。書いたときのタイ […]

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2002年7月17日

 たまごを割ったら、黄身がふたつ。 ドアを開けたら、君がふたり。「かぜ気味だって言ってたから、これ」 差し出されたのは、さくらんぼ。

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2002年7月17日

 オレンジ色の大きな夕日が沈むのをずっと見ていた。 屋根の上に、君の猫と一緒に座って、ずっと見ていた。 もしかしたら、屋根がどんどん高くのぼっていっているのかもしれない。 僕の考えなんかお見通しさとでも言うように、君の猫 […]

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豆本掲載作
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長編・連載モノなどは「カクヨム」に掲載しています。

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