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ポケットの中

 地下鉄のホーム。
 乾いた風が、九番目の彼女の肩をなでる。
 ポケットに手を入れた僕の人差し指に、抹茶色のカマキリが傷をつける。
「もう何も言わなくていい」
 許されないことが怖くて、僕は自分を罰した。
 ポケットの中のポケット。
 その中に、片方のスニーカーを残して。

豆本掲載作
その他の印刷物・雑貨掲載作

長編・連載モノなどは「カクヨム」に掲載しています。

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