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 ススキを掻き分けて見つけたサンダルの片方を、つまさきでつんと押すと、ぷかぷかと揺れながらゆっくりと沖に向かっていった。
 きっと、持ち主のもとに向かうのだろう。
 ゆっくりと沈んでいった彼女のもとに。

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