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コットンキャンディ

「何が詰まっているの?」
 そう聞くと、彼は微笑んだ。
「コットンキャンディ」
 彼は私を抱き寄せる。彼の身体はどこもかしこもふかふかしている。甘い匂い。
「味見してみる?」
 彼は私に頬を寄せた。
「溶けちゃわない?」
「大丈夫」
 彼がそっと笑うと、甘い匂いが近付いた。

2016年10月1日
豆本掲載作
その他の印刷物・雑貨掲載作

長編・連載モノなどは「カクヨム」に掲載しています。

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