屋根の上から見下ろすと、青い空を背負いながら、きらりと輝く鉄塔が見える。
君はあの鉄塔のずっと向こう。
たんぽぽの綿毛をふうっと吹くと、向かい風に流されて僕に向かって飛んできた。
びっくりして手を動かすと、屋根からすべり落ちそうになる。
「うわ」
あわててアンテナにしがみつく僕を見て、君の猫はにゃあと笑った。
見ると、真っ白い綿毛を体いっぱいに飾り付けている。
僕がそれを笑うと、君の猫はしっぽをぱたんと揺らして、不機嫌な声をあげた。
「雲と海の関係性」についての研究論文